世界遺産登録年：2000年
１１ 琉球王国のグスク及び関連遺産群
沖縄では、「城」という字をあてて「グスク、グシク」と読みます。グスクがつくられ始めた時期はよくわかっていませんが、15世紀ごろには建物もできてお城として完成しました。
琉球王国のグスク及び関連遺産群は、沖縄県に点在する9つの遺跡と文化的景観の総称です。これらの文化財は、12世紀から17世紀にかけて栄えた琉球王国の歴史と文化を物語っています。
首都は首里で、独自の政治、社会、文化を築きました。グスクは、琉球王国の王族や貴族が住居や政治の場として建てた城です。関連遺産群は、グスクの周辺に残る寺院、神社、墓地、水路などの遺跡です。
2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。登録の理由は、これらの文化財が「独自の政治、社会、文化を築いた琉球王国の歴史と文化を示す優れた例である」というものです。
世界中から観光客が訪れる人気のスポットです。これらの文化財を訪れることで、日本の歴史と文化をより深く理解することができます。
9つの文化財は、以下のとおりです。
今帰仁城跡（なきじんじょうあと）
沖縄本島の北部を治めていた北山（ほくざん）の王が住んでいた城です。
座喜味城跡（ざきみじょうあと）
琉球王国ができるときに活躍（かつやく）した護佐丸（ごさまる）という人が、北山（ほくざん）を監視（かんし）するために15世紀前半につくりました。
勝連城跡（かつれんじょうあと）
12〜13世紀につくられた城で、沖縄島中部の東海岸一帯を一望（いちぼう）できる場所にあります。
中城城跡（なかぐすくじょうあと）
勝連（かつれん）城主の阿麻和利（あまわり）をけん制するために、座喜味（ざきみ）城主の護佐丸（ごさまる）が、15世紀の前半頃に国王の命令でつくった城です。
斎場御嶽（せいふぁうたき）
沖縄随一（ずいいち）の聖地として知られており、琉球国の宗教的儀礼（しゅうきょうてきぎれい）や自然信仰（しぜんしんこう）の場所とされています。
玉陵（たまうどぅん）
琉球王国の王族の墓で、1501年ごろつくられました。墓は、中室・東室・西室に分かれています。石づくりで独特（どくとく）のデザインのお墓です。
首里城跡（しゅりじょうあと）
1429年に北山（ほくざん）・中山（ちゅうざん）・南山（なんざん）とよばれていた3つの小さな国が統一されて琉球王国となりました。その国王が住んでいた城で、政治や文化の中心地でした。
園比屋武御嶽石門（そのひゃんうたきいしもん）
1519年につくられた琉球固有（こゆう）の宗教建築物（しゅうきょうけんちくぶつ）です。
識名園（しきなえん）
1799年に王族の別邸（べってい）として造られました。保養地として使われただけでなく、中国の王からの使いの人たちをもてなす場所としても使われました。
沖縄県HP ⇒ https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/land/bunka/sekaiisan/index.html
琉球王国のグスク及び関連遺産群は、沖縄県に位置しています。琉球王国のグスク及び関連遺産群への交通手段は、以下のとおりです。
電車
那覇空港からゆいレールに乗車し、首里駅で下車。
首里駅から徒歩でグスク及び関連遺産群まで行くことができます。
バス
那覇空港から那覇バスに乗車し、首里城前で下車。
首里城前から徒歩でグスク及び関連遺産群まで行くことができます。
車
那覇空港から国道58号線を北上し、首里城前で下車。
首里城前から徒歩でグスク及び関連遺産群まで行くことができます。
琉球王国のグスク及び関連遺産群は、沖縄県の中心部から電車やバスで簡単にアクセスできます。
琉球王国のグスク及び関連遺産群近辺には、多くの飲食店があります。その中でも、特におすすめの飲食店をいくつかご紹介します。
首里城周辺
首里城の門前にある茶屋です。首里城の景色を眺めながら、食事を楽しむことができます。
おすすめメニューは、沖縄の郷土料理である「ソーキそば」です。
首里城公園周辺
首里城公園内にあるレストランです。首里城公園の景色を眺めながら、地元の食材を使った料理を楽しむことができます。
おすすめメニューは、首里城公園で採れた新鮮な野菜を使った料理です。
国際通り周辺
国際通り内にある居酒屋です。国際通りの景色を眺めながら、地元の食材を使った料理を楽しむことができます。
おすすめメニューは、沖縄の郷土料理である「タコライス」です。
琉球王国のグスク及び関連遺産群近辺には、他にも多くの飲食店があります。ぜひ、自分好みの飲食店を見つけて、那覇を訪れた際には、美味しい食事を楽しみましょう。
